英語力を活かして音楽業界で活躍!

My memories at Dokkyo

サークルは、アメリカ研究会に所属していて、バンドをやっていました。アメリカ研究会には、ルーズ、ロンドンタイムスなど、当時のインディーズブームの中心にいたバンドのメンバーが所属していました。僕はペイントボックスというバンドでドラム、ギター、キーボードを担当しました。初めてドラムで出たライブは、スマイルパーティーというイベントで、その時トリを飾っていたのがTHE BLUE HEARTSでした。
印象に残っている授業は、3年生の時に履修した鍋倉健悦先生の授業。先生の訳し方が好きで、とても厳しい授業でしたが、1年間に2コマ受けていました。今でも仕事で和訳をする時には、先生の訳し方を思い出しています。それから、森永京一先生の授業も印象的で、一度50名クラスで誰も訳すことができなかった英文を一発で訳して、成績表にAをつけてもらいました。ゼミは、大西雅行先生の音声学のゼミに所属していました。これも今のアーティストへの英語発音指導に活きています。    


My story

伊藤さんの歩み

幼少期の音楽体験と影響を受けた音楽

母親が教会でオルガンを弾いていたのが音楽に触れたきっかけ。その後YMOを通り、周りの友人の影響でハードロックや洋楽を聴くようになる。

音楽業界に進もうと思ったきっかけ

在学時は、バブルで4年生の5月には周りがほぼ内定先が決定している状況。「企業は学生のクオリティジャッジをしているのか?誰でも良いんじゃないか?」と疑問に感じた。当時尊敬していた坂本龍一氏が『ラストエンペラー』でアカデミー賞作曲賞を受賞している姿に触発され、音楽大学に進学することを決意。

アメリカの大学に進学

日本の音楽大学は入試で音楽理論を問われる問題ばかり。音楽理論を学ぶために大学に行くのに、これでは本末転倒。アメリカの大学に進学し、クラッシックの作曲を学ぶ。

帰国後、レコード会社に就職

新聞に掲載されていた「レコード会社のディレクター」求人に応募。ミリオンセラーが次々生まれていた音楽業界でキャリアをスタートさせる。

 

アミューズグループのレコード会社 株式会社A-Sketchのプロデューサー/ ディレクターとして、日本のロックシーンをリードするバンドを次々と世に送り出している。世界的に注目を集めるONE OK ROCK をはじめ、THE ORAL CIGARETTES、フレデリック、三浦春馬などを担当。


My Career Path
キャリアパス

一から育てたバンドが数万人規模のライブを行うようなアーティストに成長してくれることがやりがい。それから、アーティストとのリレーションも重要で、ただの仕事相手として以上に、しっかりと信用される状況まで持っていくのが楽しい。でも、お互い人間同士だから最初はとても大変。喧嘩もするし、嫌われるし・・・それを乗り越えると大きなやりがいになる。苦労していることは、音楽の聴かれ方がCDから配信とダウンロードへと変わってきているので、ビジネスとしてマネタイズするのが大変な点。配信とCDでは単価が雲泥の差。ただ、ライブの需要は逆に高くなってきているので、売れるバンドになるためにはライブを良くしていかなければいけないと感じている。音楽の聴かれ方が変わり、最近ではライブに関わることが増えてきた。ライブでの実作業は基本マネージメントを中心に行う仕事で、レーベルの人間の関わりは薄いが、10年くらい前からリハーサルやツアー初日に立ち会って、ライブでしかできない部分と音源で伝えていた部分をしっかりとアーティストに表現してもらえるようにアドバイスをしている。


 

Future goals

知識の伝承と自分にしかできない音楽を創ることの2つがこれからの目標。ただ、英語とアカデミックな音楽のスキルを持ち合わせた人材を育てることになるので、なかなか難しい。そのために、外に目を向け、レーベル所属外のアーティストのプロデュースを行ったり、音楽専門学校の講師などを引き受けながら機会を探している。それから、「オールプロデュースアーティスト」をてがけてヒットを出したい。コンセプトからファッション、音楽性など、すべてプロデュースする。

(2020.2 ウェブ版原稿:吉原律子 会報記事:鈴木孝昌 動画:高木 真)

グラミー賞受賞エンジニア Tom Lord-Alge 氏は、心強いパートナー。彼が手がけたアーティストは、ローリング・ストーンズ、U2、アヴリル・ラヴィーンをはじめ、日本人では浜田省吾、ONE OK ROCK、RADWIMPS、THE ORAL CIGARETTES 等々…

Message for you

獨協生へのメッセージ
好きなことをつきつめた結果、音楽業界に進んでいる今があるんだと思います。仕事を行う上で大切にしていることは、「度胸」。アーティストに面と向かって対峙する必要があるので、関係を壊さない範囲で空気を読みながら、大切なことは言いづらくてもしっかり伝える「度胸」を持つ。時には雰囲気が悪くなってしまうこともあるけど、その時は結果で証明するしかない。逃げない事。

伊藤さんのインタビュー動画は獨協大学同窓会 公式チャンネルでご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dwfyOwGVwFg&t=89s

文中の記載内容はすべて取材当時のものです。