天野貞祐先生の想いを糧に
好きなことにチャレンジし続ける

My memories at Dokkyo

好きなことをみつけて、それを一生懸命やりなさい」

現在ドルナスポーツ(※)CEOアドバイザーを務めている安川ひろしさんは、天野貞祐先生のお孫さん。
「好きなことをみつけて、それを一生懸命やりなさい」と祖父の天野貞祐から訓えがあった。といっても、何でもかんでも好きなことをやってよいということではない。好きなことはやってもいいが、自分がおかしたミスは自分で責任をとるということ。また、自分で決めたことはきちんとやりきるということの大事さも学んだ。
学生運動の影響で、学校にいけない時期があった。日本にいても意味がないのではないかという考えになり、海外に行くことになった。その時の経験がその後の仕事、今の自分につながっている。両親からはアメリカへ行くのはいいが、パック(飛行機+宿泊のセット)で行くのは勉強にならないので、自分ですべてを手配していきなさいと言われ、自分で交渉して船で行くことになった。船は毎日学校のようなものだった。英語がそれほど得意ではない自分だったが、日が進むにつれ船員とも仲良くなり、サンフランシスコに到着したときには、ガイドブックの情報があまりあてにならず、交友のあった船員たちの泊まるホテルに一緒に滞在した。
※ドルナスポーツMotoGPの商標権を持つ会社。1988年に国際的なスポーツマネージメントとマーケティングの会社としてマドリード、バルセロナ、ローマ、東京にオフィスを構える


My story

安川さんの歩み

平仮名の名前の由来

「どんな人ともきちんと向き合う、難しいことは言わない…」
そんな祖父天野貞祐先生の願いもあって、誰にでも読めるよう平仮名の名前“ひろし”に。

「好きなこと一生懸命やりなさい」

祖父の言葉に見守られて、中学生時代から自転車やオートバイに熱中。
自分でエンジンを分解したり、組み立てたり…。オートバイのレースに憧れるが未だ免許はなく、まずは自転車レースに没頭。

学生時代の海外での経験

学生運動の影響で大学にいけない時期があり、その期間を利用して海外に見聞に。
自分で交渉して乗り込んだ船は毎日学校のようで、サンフランシスコに到着したときには、船員たちの泊まるホテルに一緒に滞在した。

シューマッハと共にF1も制覇

ブリヂストン入社3年後に、会社がモータースポーツを再開するチャンスが、先輩社員とたった三人で部署を立ち上げる。
始めは手探りだったが、「好きなこと」で培った人脈のおかげで、アイルトン・セナやミハエル・シューマッハらとも出会い、さまざまなレースで成功をおさめる。

退社後もモータースポーツのプロとして

天野先生が66歳の時に孫として生まれ、その後に文部大臣をやり、さらに80歳で獨協大学をつくる祖父の姿を見てきた。

ブリヂストンを退社後、“好きなこと”のモータースポーツのプロとして独立、活躍中だ。


My Career Path
キャリアパス


アメリカの車は大きくて強いという印象があった。
とあるアメリカの車メーカーの工場に行った時には、車の製造はきちんとやっていたが、薄暗くて汚くてあまり工場に投資しているように思えなかった。そこは日本の工場とは違う点だった。
しかし、アメリカはネームプレートにも「JOHN」というようにファーストネームで書いてあり、肩書はなくフランクな雰囲気。
日本にはない文化だったし、この文化はとてもいいと思った。
その後、アジア、欧州に行ったときもそれぞれの文化に驚かされた。資源のない日本は海外から学んでいくしかない。どんどん日本人は海外に出るべきだと感じた。

(写真はF1世界チャンピオン、ミハエル・ シューマッハ(前列:右)選手らチームと)


 

Future goals
仕事人として

人間もっともっと仕事をやるべきだろう。私が今若い人に言いたいのは、早く自分の好きなことをみつけてプロになることだ。例えば、新入社員はあれもこれも教えてもら えると思っている節がある。ところが、海外ではそうではない。その会社に入社したからにはプロとして扱われる。日本の会社員で気を付けなければならないのは、自分の好きなことがきちんとできているのかというのを常に考える。そうでないと、退職したときに何をやっていいのかわからないということにもなりかねない。
これからも海外を拠点にチャレンジを続ける安川さん。天野先生の訓えを自分なりにも解釈・実行し成功をおさめた人だった。

(2017.12(取材:佐藤祐一/動画:飯塚勝久)

Message for you

獨協生へのメッセージ
「好きなことをやりなさい」という祖父の言葉は、責任は自分で持ち、しっかりと自分の足で立つという意味でもありました。また、パッションがあれば人はどこかで助けてくれる。特に日本と海外では、文化や価値観が違う。異なった価値観を持つ外国人と仕事をする際には、パッションがとても大事になってくるのです。 …

安川さんのインタビュー動画は獨協大学同窓会公式チャンネルでご覧になれます。
学生編:https://youtu.be/dlSr_oHAt_M
仕事編:https://youtu.be/mOeuLRo83XE

文中の記載内容はすべて取材当時のものです。